健康

脂肪細胞は2種類|痩せる褐色細胞と太る白色細胞

    脂肪細胞
    1.白色細胞=太る
    2.褐色細胞=痩せる

脂肪細胞はこの2種類のみです。
両者とも悪者ではなく,それぞれ特徴があります。

簡単に話すと
白色細胞に中性脂肪はくっついてできます。
褐色細胞は上半身に多く動かすと痩せやすいです。

両者の特徴を押さえて生活することで,ダイエットに拍車がかかるかもしれません。

是非,最後まで読んでみてください。

この記事について

・脂肪細胞と脂肪酸
・2つの脂肪細胞
・太りやすい原因はPPARγ
・褐色脂肪が頼みの綱

脂肪細胞と脂肪酸

この2つをよく勘違いしやすいです。

脂肪細胞
中性脂肪をため込む受皿。
油滴,細胞核,ミトコンドリアなどから構成。
脂肪酸
炭素・水素・酵素からなる。
脂肪細胞の油滴の中にある中性脂肪に存在する。
(中性脂肪は3分子の脂肪酸と1分子のグリセロールから構成)

脂肪酸がたくさん集まって,脂肪細胞の中に入りこむイメージですね。
脂肪細胞はたくさんの中性脂肪が入り,膨れ上がって丸く膨張します。

こうして出来上がった脂肪が血液中に流れており,それが全身の筋肉や内臓など必要な箇所に回っていきます。

ここでは割愛しますが,脂肪酸は構成の仕方によって大きく不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸に分かれます。

そこからオメガ3などに分かれていくことに。

脂肪細胞については引き続き説明していきます。

2つの脂肪細胞


この記事のタイトル通り,脂肪細胞は2つに分かれています。

    白色細胞:余分なカロリーを脂肪として蓄積する機能を持つ
    褐色細胞:体脂肪を熱に変換する機能を持つ

簡単にいうと上記のような働きを担っています。

白色細胞は全身の至る所に存在し,とくに下腹部・お尻・太腿・背中・内臓周りなどに多く存在しています。

男女ともにお腹やお尻・太腿の脂肪が気になるのは白色細胞が多いためです。

一方,褐色細胞は,首周囲・脇下・肩甲骨周り・心臓周り・腎臓周りの五箇所に存在しています。

この細胞が体内に余ったエネルギーを熱に変え,放出してくれるためかなり重宝されています。

褐色細胞の数は成長期に一番高く,徐々に減ってくる性質を持っており,その数は遺伝的要因もあります。

※最近では褐色細胞を活性化する方法があります。

太りやすい原因は脂肪細胞(PPARγ)

人の体には脂肪細胞(白色)というものが存在します。
体脂肪は主に脂肪細胞に蓄えられています。

この細胞は300億個とも言われており,その脂肪細胞が大きくなることが太る原因にもなります。

脂肪細胞は球体をしており,糖や脂質を取り込み徐々に大きくなります(中性脂肪)。

大きくなると太る原因ですが,無限に大きくなるかといったらそうではありません。
大きさにも限度があり,約3倍程度。
成長には限界があります。

しかし,成長するサイズには限度がありますが,脂肪細胞は増殖する恐れがあります。

今までは,成長期を過ぎる頃には脂肪細胞は増えないとの報告がありましたが,現在では重度肥満になるとPPARγという脂肪細胞の数を管理している細胞が活性化されて,脂肪細胞が増えると言われています。

増えた細胞は,一度増えると数年〜10年そのまま残ってしまうんです。

脂肪細胞は体脂肪を貯める受容体のため,ダイエットに成功しても太りやすい体内環境ができてしまいます。

とくに女性でよくあることですが,妊娠時にはかなり太りすいですよね。
この頃に体重が20kgもそれ以上も太ってしまうと白色細胞の数が限度を超し,増殖している可能性があります。

出産して体重も落ち着いてきた頃に再び太りやすいのは,白色細胞が増えていることが原因でもあります。

また,男女ともに年齢ごとに太りやすいのは,単に筋力が低下しただけではなく褐色細胞が減少してくるなど,細胞レベルでの原因があるためです。

褐色細胞が頼みの綱


この細胞は,上半身のとくに首や肩甲骨周りにあることを先ほど説明しました。

以前,ニュースでも取り上げれられていましたが
・首の凝りや肩こりが硬い人は太りやすい
・肩甲骨を動かすと痩せやすい

これもかなり理にかなっていえます。
もちろん首周囲や肩甲骨周りには重要な筋肉が多くあるため,筋肉自体を動かすだけで代謝自体にはかなり効果があります。

それ以外にも,褐色細胞が刺激され活性化されていることが大きな要因でもあります。
褐色細胞を活性化するには肩甲骨を頻繁に動かしてあげることがかなり重要です。

他に刺激する方法

白色細胞や褐色細胞は,そのまま放置すれば良いかというとそうではありません。
白色細胞はできるだけ増殖しないように,普段の食生活や運動で太ることを予防することで改善していきます。

褐色細胞はどうするかというと,低温(18度前後)で泳ぐことが良いです。

つまり,プールで泳いだりウォーキングをすることで,冷感に褐色細胞が刺激され活性化されていくんです。

泳ぐことで運動効果や呼吸でカロリーを消費することができますし,脂肪細胞も刺激されて一石二鳥です。

普段のウォーキングやランニング,ジムでの運動を行なっている人でダイエットが停滞気味な方は,プールで泳いでみるなど方法を変えてみることも有効だと思います。

脂肪細胞は遺伝による割合が高いですが,それでも諦めず日々の努力で解決することも大切です。ぜひ,運動だけでなく脂肪細胞のことも頭におきながらトレーニングを行ってみてください。