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【パーソナルトレーナーの資格一覧】独学で勉強するならNSCAがおすすめ

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男性「パーソナルトレーナーになるための資格を教えてほしいです。」

こういった疑問にお答えします。

Taka「この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。」

パーソナルトレーナーになるには資格があると便利です。なくてもトレーナーにはなれますが,ジムで働く場合や雇ってもらう際には資格がないと難しい場合が多いです。

また,トレーナーとして指導する場合にも何の資格があるか聞かれたりするので,あって損はないと思います。

その中でも私はNSCA-CPTと呼ばれる資格をおすすめしています。それは①認知度,②インターネットで受験可能で便利,③取りやすさです。各々においてバランスが良く,初心者はとくに取りやすいです。

今回はパーソナルトレーナーが保持している資格や,NSCA-CPTの取り方についてもお話しします。

本記事の内容

・パーソナルトレーナーの資格一覧
・パーソナルトレーナー難易度
・NSCA-CPTがおすすめな理由

パーソナルトレーナーの資格一覧

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  • ①NESTA-PFT
  • ②NSCA-CPT
  • ③JATI-ATI
  • ④CSCS
  • ⑤健康運動指導士

それぞれの資格によって特徴が異なります。多くは受講する資格によって勉強の内容が違うため,それぞれの知識が得られます。

また,受講方法や料金などのも変わってくるためひとつずつ説明していきます。

今回は,パーソナルトレーナーの資格の中でも割と有名なものをピックアップしました。

①NESTA-PFT

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NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が運営する協会です。この協会で資格を取得するとNESTA-PFT(パーソナルフットネストレーナー)として認定されます。

世界80カ国でNESTAの資格を持ったインストラクター,トレーナーが活躍するほど認知度してはかなり高い団体の資格です。

資格 NESTA-PFT
受講料 ¥107,500(税込)〜
特徴 ・国際的な認知度
・初心者でも受けやすいWEBコースあり
・ビジネススキルも学べる
受講資格
1.NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてテキストを購入済みである
2.CPR/AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)
3.日本国籍または,日本での就労可能な在留資格を有するもの
4.満18歳以上で,高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験合格者
5.次の1~4のうち,1つ以上の項目に該当する
・1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
・1年以上の運動部指導,フィットネス企業勤務経験がある
・体育系または,医療系の大学・専門学校を卒業している
・NESTAの認定する養成講座,養成コースを受講済みである

最大の特徴は認知度です。
パーソナルトレーナーといえば,この資格を持っている人は多いです。国際的な知名度もあるのでお客さんからの信頼は間違い無いですね。

またWEBでの受講も可能なので,勉強方法がわからないと考えている方にはおすすめな方法です。

②NSCA-CPT

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こちらも認知度としては有名な資格です。全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けている資格で,アメリカでは取得している人が多くいます。

他の団体よりも古い歴史があり,その分知名度の高い資格でもあります。

資格 NSCA-CPT
受講料 ¥46,000円
特徴 ・幅広い年齢層を対象とした指導が可能
・筋力トレーニングにも特化
・医師なども取得している
・WEB受験が可能
受講資格
下記1~3をすべて満たしていることが必要です。
1.出願時および受験時に,NSCAジャパン会員(正会員,学生会員,英文会員)であること。
2.出願時に,満18歳以上であること。
3.出願時に,高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)合格者。

こちらの資格については後ほど後述します。

③JATI-ATI

日本トレーニング指導者協会が運営する認定資格です。2006年に発足された割と最近の団体です。アメリカや他国が発信する資格多い中で,日本が主催するパーソナルトレーナーの中でも有名な資格です。

資格 JATI-ATI
受講料 ¥137,400
特徴 ・ステップアップとして上位資格がある
・国内での認知度は高い
・免除制度がある
受講資格
・下記のいずれかに該当
1.4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)
2.短期大学および専門学校(専修学校専門課程 2年制以上)卒業者(卒業見込みを含む)
3.国もしくは都道府県が設置した職業能力開発短期大学校,職業能力開発大学校の専門課程,または職業能力開発総合大学校の特定専門課程を修了した者(修了見込みを含む)
4.防衛大学校,海上保安大学校,気象大学校など各省大学校を修了した者(修了見込みを含む)
5.高等学校を卒業し,3 年以上の運動指導に従事した経験のある者

こちらの資格の特徴は「上位資格」があること。
通常であれば資格は取得すると終わりですが,さらに上のレベルに上がりたい場合は,「上級トレーニング指導者(JATI-AATI)」などがあるため,上を目指すことができます。

JATI-AATIなどは取得者が少ないため,他の資格との差別化を測りたい場合はおすすめの資格となります。

④CSCS

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先ほど紹介した全米資格認定委員会(NCCA)が運営するもう一つの資格です。NSCA-CPTは幅広い人を対象としていますが,CSCSはアスリートやスポーツ選手など,より運動に携わっている人が対象となりやすいです。

そのため受講資格も学位が必要となります。

受講資格
1.NSCAジャパン会員である
2.学位(学士・修士・博士)取得者,または高度専門士の称号の保持者
3.有効なCPR/AEDの認定者
4.CSCS認定試験 基礎科学セクションに合格
5.CSCS認定試験 実践/応用セクションに合格

⑤健康運動指導士

保健医療関係者と連携し,安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の調整等を行う役割を担う者をいいます。

ほとんどが育成校を卒業し,資格取得をする人が多いです。他には講習を受けて受講するパターンもあります。

資格 健康運動指導士
受講料 育成校による
特徴 ・医療・介護領域でも働ける
・健康に重点をおいた資格
・育成カリキュラムがある
受講資格
健康運動指導士養成講習会を受講するか,又は,健康運動指導士養成校の養成講座を修了して,健康運動指導士認定試験に合格した上で,健康運動指導士台帳に登録する必要がある。

パーソナルトレーナー難易度

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難易度とは,資格を取得するまでのハードルとして解釈してください。

資格を取得するには,勉強の難易度だけでなく期間などの時間や,学校を卒業しているかといった他の要素も含まれています。

どうしても資格取得では,勉強はできるが必要講習が多すぎる…といった悩みも多いため,そういった要因も含めて今回は相互で順位付けしてみました。

取得の難易度

NSCA-CPT
CSCS ★★
NESTA-PFT ★★★
JATI-ATI ★★★
健康運動指導士 ★★★★

※下に行くほど難しい

やはり日本の資格については,どうしても取得に時間を要します。健康運動指導士などは,育成校や講習にかかる時間が他の資格よりも多いため,難易度は難しくなっています。

それに比べてNSCA-CPTなどは,勉強されできれば割と早く資格を手に入れるため難易度は低いです。

NESTA-PFTあたりからは,講習費用もかかるため勉強以外の要素で気軽に取るのは難しくなってきます。

NSCA-CPTがおすすめな理由

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私は初めてパーソナルトレーナーの資格を取るなら,NSCA-CPTをおすすめしています。

おすすめな理由

  • 最短で資格取得ができる
  • 最安値で取得可能
  • 学歴は必要ない
  • いつでも試験が受けられる
  • 合格率が高い

最短で資格取得ができる

他の資格には試験までに受講の必要がある講習があったりしますが,それがNSCA-CPTにはありません。そのため,もともと自分でトレーニングをしていて知識がある人は,いきなり試験を受けることができます。

試験日も決まっておらず,自分の好きなタイミング受けられるため,最短で資格が欲しい人にはおすすめの資格です。

勉強から2ヶ月で資格を取得した人もいるくらいです。

最安値で取得可能

さきほど言ったように必要な講習はありません。かかる費用は受講料の46,000円のみ。テキスト代を含むとプラス1万円ほどしますが,中古で買えばもう少し安くできます。

できるだけ費用を抑えたい人にもおすすめできます。

学歴は必要ない

CSCSは「学士」やそれと同等の学歴が必要となります。NSCA-CPTでは,「高卒」で受験資格を得られるので,とくに大方の人は問題がないと思います。

いつでも試験が受けられる

2016年4月より,コンピュータベース試験を導入されました。これにより,これまでのように決まった日時に試験が実施されるのではなく,受験者が試験会場や日時を選んで受験することができます。

どの資格にも試験日や試験場所が決まっており,それに向けて勉強をするはずです。ですが,この資格に関しては自分で選ぶことができるため,かなり優れものです。

「試験日が過ぎてた…」なんて心配もないため,しっかりとした準備をして挑むことができます。

合格率が高い

2018年度

NSCA-CPT:75.2%

7割以上の人が合格しているので,合格率は高いといって良いでしょう。内容が簡単というよりは,基礎的な知識が備わっていれば合格できるという数値です。

過去問や教科書の内容を把握すると問題ないレベルです。

以上の点から私はNSCAの資格を進勧めています。もしご自身が何も資格をお持ちで無いなら,NSCAの資格から取得するのが良いでしょう。取得しやすく,最低限の知識もここで得ることができますよ。

まとめ
いかがだったでしょうか。

どの資格も魅力的ですが,最初に取るならNSCA-CPTがおすすめとわかってくれたでしょうか。

まずは取りやすい資格から入り,その後違う資格でスキルアップやチャレンジしていくのが良いのではないでしょうか。

本日はここまでにします。