プロテイン

【CFM製法のプロテインとは】BCAAやビタミンの有効成分が豊富

プロテイン選びの画像

女性「CFM製法で作られたプロテインについて教えて欲しいです。」

こういった疑問にお答えします。

この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。

WPC,WPI, WPHとあらゆる方法の特徴を説明してきましたが,今回はCFM製法についてお話しします。

この製法は,知らない方も多いですが,実は「ゴールドジムのプロテイン」も,この製法で作られているものがあります。

一番の特徴は,CFM製法によって生理活性物質である,BCAAやグルタミン,ビタミンといった必要な物質を残していること。

タンパク質の吸収はもちろん,タンパク質含有率も高いのが特徴です。

それほど,最近では流通しており,筋トレやトレーニングをしている人なら知っている製法です。

本記事の内容

・プロテインのおさらい
・CFM製法とは
・特徴について
・CFM製法はどういった人におすすめ
・価格や味について
・扱っているブランド

プロテインのおさらい


プロテインには大きく,ホエイプロテイン,カゼインプロテイン,ソイプロテインがあります。

ホエイプロテインとは動物性のタンパク質のことで,WPC,WPI,WPH,CMF製法は,全てホエイプロテインからできています。

WPC製法

最もポピュラーな製法。
フィルター膜でろ過したもの。
普段ドラッグストアなどでで見かけるプロテインは,この製法が多いです。価格も安価で入手しやすい。

WPI製法

イオン交換法によって乳糖を可能な限り除去した製法。乳糖によってお腹が緩みやすい人は,こちらの製法で作られたプロテインがおすすめ。

WPH製法

かなりマイナーな商品。
製造方法により,タンパク質からペプチドにまで分解したプロテイン。消化吸収がホエイプロテインの中でダントツで早いのが特徴。ただ,少し高価。

CFM製法とは

    CFM製法
    CFM=クロスフローマイクロフィルトレーション
    セラミック膜でろ過し,有効成分を残しつつ乳糖や脂質だけを除去。
    他の製法よりもBCAA含有率が高い商品が多い。
    ラクトフェリンが残りやすい

※ラクトフェリン=牛乳に含まれる鉄

通常,製造過程にて有効成分(生理活性物質)が失われやすいですが,この製法であれば損失を最小限に抑えつつ,ビタミンやアミノ酸を摂取することができます。

そのため,タンパク質だけでなくビタミンなどの有効成分も,一緒に摂取したいという方は,この製法がおすすめできます。

どういった有効成分が含まれているかは,次章以降で説明します。

特徴について

特徴
・タンパク質含有率:80〜90%と高い
・消化吸収時間:速い(1時間前後)
・BCAAが多く含まれている商品が多い
・乳糖を除去している

乳糖を抑えることができるのは,WPIやWPHも同じですが,2つよりもBCAAが多く含まれている商品が多いのが特徴のひとつです。

WPH製法では,ペプチド上に分解された状態でプロテインを摂取するため,消化吸収はとくに速いです。

ですが,CMF製法にも筋タンパク質合成を高めてくれるBCAAといったアミノ酸も豊富に含まれており,消化吸収にも期待ができます。

どのような有効成分?

商品により中身は異なりますが,主に下記の内容の有効成分が含まれていることが多いです。

有効成分
・BCAA(分岐鎖アミノ酸)
・EAA(必須アミノ酸)
・グルタミン
・ビタミン群

これらが含まれているものが多いです。
とくにBCAAに含まれている「ロイシン」は,タンパク質合成を促すmTORを活性化してくれるために必要です。

BCAAだけでなく,アミノ酸をバランスよく摂取するにはEAAである必須アミノ酸が必要。

いくらタンパク質含有率が高く,吸収率が良くても,アミノ酸やビタミンが摂取できていない人であれば,効果は減少してしまいます。

CFM製法はどういった人におすすめ


正直,万能なプロテインはあるのでしょうか。もしあるなら,その商品ひとつで済んでしまいますよね。

しかし,どの商品にも特徴があり,その製品に適した人がいます。

CFM製法も,適した人がいるので,是非,参考にしてみてください。

おすすめな人
・ビタミン不足
・お腹が緩みやすい人
・食べ物が消化されにくい人
・トレーニングの効果が出にくい人

ビタミン不足

ビタミンは補酵素してタンパク質合成を高めてくれます。とくにビタミンB群がその役割を担ってくれており,日常的に摂取できていないと,タンパク質合成能は低下します。

お腹が緩みやすい人

乳糖を除去しているため,プロテインを摂取して緩みやすい人は,こちらがおすすめ。

食べ物が消化されにくい人

CFM製法には,グルタミンが配合されている商品もあります。グルタミンは非必須アミノ酸で,消化機能を高めてくれる効果があり,食べてもすぐに排出されやすいと感じている人には,適しています。

トレーニング効果が出にくい人

つまりは,筋肉が付きにくい人と言い換えれます。せっかくトレーニングをしても,筋肉がつかなければもったいないですよね。
BCAAやEAAが含まれている商品も多く,効果を早く出したい方におすすめです。

WPCプロテインで効果を得ている人であれば,そのままでも良いかもしれません。

しかし,WPC,WPI製法のプロテインで効果が実感できないのであれば,CMF製法に変えてみるのも良いかもしれません。

価格や味について

WPC,WPIと比較するとやや高めです。
純粋なプロテインだけの商品よりも,アミノ酸やビタミンが入っているものは,どの商品も高めになります。

CFM製法も,他の商品より少し高めのお値段です。

もし欠点を挙げるとすれば,価格が高いことです。
そのため,トレーニングを頑張っている人や,お財布に余裕のある人でない限り,手が出しにくいといった事もあります。

扱っているブランド

CFM製法は,WPH製法よりも流通しているため,比較的多くの商品が出回っています。

ブランド
・ゴールドジム
・kentai

といった有名ブランドがあります。

各ブランドによって,有効成分の内容が違うので,ご自身にあった商品を選んでみてください。

本日はここまでにします。