Taka「お金持ちになりたいから,たくさん勉強して何が悪いの?」
こういった疑問にお答えします。
Taka「この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。」
個人的な意見として,勉強のための勉強は今すぐにやめたほうがいいと思います。
例えば「お金持ちになる〇〇な方法」「◯◯円稼ぐための勉強法」といったような系統の本を,ひたすら読みまくる。講演会での勉強や知識系youtuberをずっと見ている。こういったことをしている人は多いと思います。
ですが,これって意外と効率が悪いんです。それは,生産性が全くないから。今回は自分の体験をもとに,この内容について深掘りしていきます。
本記事の内容
・勉強のための勉強はムダ
・インプットは実はもうできている?
・大切なのはアウトプット
・インプットとアウトプットの比率
勉強のための勉強はムダ
よくある罠が読書です。読書って1冊読むと何となく勉強した気になったり,達成感を味わいますよね。
・頭がよくなった
・いろんな知識を学ぶことで成長した
こういった体験は読書を通じて経験したことがあると思います。
でもこれって読書の陥りやすい悪いパターンのひとつです。それは勉強のための勉強になっているから。
例えば何か目標があって,今流行りのパーソナルトレーナーになりたいとします。そうした場合,何かしらの行動をとりますよね。
行動パターン
- 読書をする
- 講演会や講習会に参加する
- youtubeなどの動画を見る
- 知り合いの人から話を聞く・飲み会に参加する
- 資格の勉強をする
これらの行動を移すこと自体は間違いではありません。ですが,私の場合はトレーナーになりたければ「まずはやってみよう」です。勉強も大事ですが,トレーナーとして働きながら指導してくれる場所もありますし,トレーナーをしながら勉強すれば良いかなと思います。
お金持ちなりたい人もそうです。とりあえず,「お金持ちになる〇〇な方法」「◯◯円稼ぐための勉強法」といった参考書・本をひたすら読んでみたり,勉強をする人はいます。
しかし,そういった行動をしていると読書自体に満足してしまったり,講習会に参加した時点で達成感を味わってしまいます。すると,読書・講習会の参加が目的になり,目標がすり替わります。
結局,トレーナーになるため・お金もちになるために勉強をしていたのに,それ自体が目的になり,勉強のための勉強になってしまいます。何も行動せずにこの期間が異常に長い人はいます。
多くの人がこの詰め込み作業をしようとしますが,それは本当に正解なのか?こうした「インプット」と呼ばれる行動について一度見つめ直してみましょう。
インプットは実はもうできている?
何かをやりたい,行動したいと思ったとき,ほとんどの人が行動を起こします。そして,始めにすることは,勉強や読書といった「インプット」です。
インプット
日本語で「入力」という意味
インプットは先ほど述べた,勉強や読書のように情報を入力すること。知識などを学ぶために講習会に行ったり,自分に必要なものを手に入れる行為のことです。
このインプット作業は非常に重要なことです。学生時代でいう勉強にあたり,社会人では仕事を覚えたり,仕事以外でも新しい経験を学ぶことに該当します。
こういったインプット作業は,自分の知らない領域へ踏み入ることができるため,視野が広がったりとメリットはたくさんあります。
インプットのメリット
- 新しい経験ができる
- 視野が広がる
- 知識や経験が蓄積される
しかし,このインプット作業には陥りやすい罠があります。
インプットの罠
・インプットだけだと情報過多に陥る
自分のキャパシティには管理できる限度がある程度あります。その許容量を超えてしまうと,情報過多に陥り,それ以上のインプット,もしくはそれ以前のインプットの情報が薄れてしまいます。
家の中でもそうですが,物がたくさんあると以前あった物って忘れてませんか?買って一回も使っていない服が出てきたり,「こんなものあったっけ?」なんてことはインプットのしすぎです。情報の詰め過ぎは,かえってムダな作業になります。
そういった点から何かを始めようと思った時,大概の人がインプット過多の状態にいる場合が多いです。もし思い当たる人は,次章での「アウトプット」を参考にしてみてください。
大切なのはアウトプット
一方でアウトプットについて解説していきます。
アウトプット
日本語で「出力」という意味
この出力作業はインプットよりも重要と言われています。
アウトプット(出力)
- インプットした情報を話す・書く
- 知識を出す・表出する
- 勉強した事を発表・レポートにする
- 仕事に生かす
これらがアウトプットです。
インプットした内容を何かしらの表現で出力することですね。英語を勉強したのであれば,海外に行って話す・書く,もしくは仕事で生かすといったことが言えます。
他にもアウトプットすることで多くのメリットがあります。
アウトプットのメリット
- 記憶として定着する
- 周囲に影響を与える
- 結果や成果がついてくる
インプット作業で記憶が定着すると思う人が大半だと思いますが,実はアウトプットによって記憶は定着します。勉強でも仕事でも必要な情報は使います。そういった情報を使えば使うほど記憶に残っている人は多いと思いますがどうでしょう。
反対に使わない情報は,次第に忘れていって,「そういえばこんなことしたな…」なんてうろ覚えなこともあったり。それくらいアウトプットで情報は定着します。
そして一番のメリットは,周囲に影響を与えたり,結果がついてくること。自分の知識や考え,思ったことを何らかの形でアウトプットすることは誰かしらに影響を与えてくれます。
自分の資格であったり,仕事のこと,趣味は,あなただけの情報です。それは他人ではなくあなたにしかできないこと。今ではTwitterやInstagram,ブログといった自己表現をする場はいくらでもあります。
もし自分が起業したいのであれば,起業するのもひとつです。何かを決断するには体力を使いますが,その分周りへの影響だったり,成果はついてきます。こういったアウトプット作業が結果としてフィードバックされるので,非常に大事です。
何か行動したいなら,インプットよりもアウトプットが重要です。
インプットとアウトプットの比率
アウトプットは自分の可能性を広げてくれ,何かしらの成果をもたらしてくれます。それはインプットではなく,アウトプット。まずは自分の中の知識や情報を出力し,行動を起こすことが重要,ということを伝えてきました。
ですが,いくらアウトプットが重要といってもある程度の新しい知識を学ぶ必要はあります。そうなると,それぞれのバランスが重要になります。
二つのバランス
インプット:アウトプット=3:7
この比率が非常に重要とされています。基本的には,自分で行動を起こし,出力する必要がありますが,同時に勉強といった形でインプットすることも大事です。
アウトプットばかりでは,行動も振り返ることができず,出力のパターンがマンネリ化しますが,インプットを行うことでアウトプットの精度はあがります。
どちらか偏らずに,バランス良く行動することをおすすめします。
目標を決めることが重要
最後にもうひとつお話しすると,インプットばかりに偏りがある人は目標を決めると良いです。とりあえず勉強しようとすると,いつまでも勉強ばかりして終わりが見えません。
それよりも「これができたら」「このノルマを達成できたら」など区切りをつけることで,次のステップに上がれます。
漠然と始めることもおすすめですが,何か行動を起こしたい場合は,明確な目標を立てることもひとつの目安として必要です。
まとめ
自分の目的を明確にして,アウトプットすることが最短の近道だけど,日本人の思考的に下準備期間がどうしても長くなる。こうした弱点を日本人はもっています。
私自身も,読書をしていたら人よりも何だか頭が良くなった気がしていましたが,まったくアウトプットしてなかったので,行動には移せていませんでした。
みなさんも勉強のための勉強にならずに,何か目標を決めて勉強をしていきましょう。
本日はここまでにします。