この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします✊
InBodyは,医療から一般向け,研究分野でも使われている体組成計を測れる機械です!
最近ではジムにも置いてあり,目にするようになってきました。体組成計を詳細に評価してくれますが、見方がわからない人も多いです。見方がわかると自分の体の変化を経過的に観察することができるので,とてもおすすめです!🥺
今回はInBody470についてお話しします😇
インボディとは
InBody(体成分分析装置):インボディ
体水分・タンパク質・ミネラル・太脂肪を定量的に分析する機械✌️
一般的な機械よりも優れている点は,詳細な評価が可能な点です!一般的なというのは、電気屋さんで売っている体重計などです(^^)
- 部位別直接インピーダンス
- 多周波数測定
- 8点接触型電極
- 統計補正の排除
難しく書きましたが,簡単にいうと左腕・右腕・左脚・右脚といった部位別の評価ができます。また,通常であれば年齢や性別の統計も加味して体組成計を計りますが,InBodyはその場の結果に基づいた判断をしてくれるので,かなり詳細な評価をしてくれます🙆♂️
InBodyを簡単にいえば「すごく詳細に評価してくれる体組成計」と言い換えることができます✌️
他の体組成計との違い
さきほども触れましたが,詳細に評価できる、という点が大きな違いです!
- 部位別の体組成計が測れる
- 栄養評価ができる
- 点数で評価してくれる
あとから詳しく説明しますが、部位別としては左右の腕・脚,そして体幹も測定してくれます👼筋肉量,体脂肪率も測定してくれるのはもちろん,左右バランスも見てくれるので「鍛えすぎて片腕だけ筋肉が付いている気がする…」といったことも防いでくれます!
栄養評価ができる\( ˆoˆ )/
最大の特徴といってもいいのが,栄養状態を評価してくれる点です!血液検査の様な詳細ではありませんが,タンパク質量が低下していると不足と評価してくれるため,運動不足なのかといったことが簡易的にわかります😤
InBodyの種類
- InBody270
- InBody470
- InBody570
- InBody S10
- InBody770
数値が高くなるほど上位モデルです。
一般的にジムで使われているモデルはInBody270・470でしょう、持ち運びが容易で、折りたたみができるものです!
InBody S10だけは,臥位(寝ながら)の状態で測定できるため,病院や研究機関で使われていることが多いです🏥
InBodyの結果の見方
これは以前,私が測定したものです。
それぞれ詳細に評価されているので,項目ごとの説明をしていきますね🙆♀️
体成分分析
InBodyでは「4区画モデル」と呼ばれる体成分をもとに分析しています。4区画の体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪から構成されています。この4つのバランスがとれた状態が健康といえます。
ここの数値結果は表の「栄養評価」で判断されます。
筋肉・脂肪
筋肉量と体脂肪量のバランスがわかります。%は標準体重を基準に算定した理想値です。
また,棒グラフの先端を線で結ぶと,結んだ形によってタイプが分かれます!
- 標準型 I型
- 強靭型 D型
- 隠れ肥満型 C型
実は日本人はC型が多いとされています😭
脂肪指標
測定者の体型と肥満の有無がわかります!
BMIだけでは,測定に限界があるためBMIと体脂肪率から肥満度を評価します✊
例)BMIが21と正常範囲でも,体脂肪率が30%だと肥満です!
気をつけて…
部位別筋肉量
- 右腕・左腕
- 体幹
- 右脚・左足
部位ごとによって詳細な筋肉量がわかるため,均衡が取れているかがわかります!左右どちらの筋肉が着きすぎ,といったこともわかるため,筋トレの指標になります😌
部位別体脂肪量
体のどの部位に体脂肪が多く溜まっているかがわかります🙅♀️二の腕に脂肪が溜まっている,足が太く感じる…といった場合,この部位別体脂肪でわかるので参考にしてください。
体成分履歴
- 体重
- 筋肉量
- 体脂肪率
- 細胞外水分量比
これらを8件まで履歴として保存しておくことができます。あとで見返すこともできるため、便利ですね🫢
InBody点数
筋肉量と脂肪量のバランスをもとに点数化されています。基準値は80点です!
体型評価
BMIと脂肪率により体型評価を行っています。身長・体重だけではわからない身体の中身も考慮して評価してくれます✌️
栄養評価
タンパク質やミネラル量が90%を下回ると不足状態になります😭低体重で見られることがあり,筋肉量が不足していたり,栄養状態が低いです!
体脂肪量は筋肉量との比較によって出されます。
筋肉均衡
- 両腕の筋肉量の差が6%以上やや不均衡,10%以上不均衡
- 両脚の筋肉量の差が3%以上やや不均衡,5%以上不均衡
部位別周囲長
それぞれの部位の周計を測定してくれます。ウエスト,ヒップなど気になる人は,経過をおっていくことが大切です🤗
研究項目
この部分で私たちに関係のある項目は「基礎代謝」です。この数値をもとに,1日の運動量や食事量を決めることができるため,見逃さないようにしましょう。
- SMI:骨格筋指数
インピーダンス
周波数もつ交流電流が体水分に沿って流れる際に発生する抵抗です。測定エラーを判定できる指標になります。
ここは私たちにはあまり関係ないですね!🧐
他にも
InBody470よりも上位モデルになると他にも詳細な評価が可能なので,試す機会があれば是非やってみてください🫡
以下に項目を紹介していきます!
体水分均衡
体水分量に対しての細胞外水分量の割合です。
0.380が通常の数値です。
病気で細胞外水分量が増加,もしくは加齢などで細胞外水分量が減少した場合にも,この数値は高くなり,0.400を超えると高いと評価されます🙅♀️
体重調整
適正体重から,理想的な脂肪量や筋肉量を調節してくれる値です!
適正体重はBMIなどではなく,InBodyは体成分を考慮されています。例えば,筋肉量が多く体重が重い場合,筋肉を減らす必要はなく,適正体重は標準体重よりも重くなります🧐
肥満評価
BMIの数値と解釈🙆♀️
- 18.5〜24.9:標準⭕️
- 18.5未満:低体重
- 25.5〜29.9:過体重
- 30.0以上:ひどい過体重
体脂肪
- 男性:20%未満標準,20〜25%軽度肥満,25%以上肥満
- 女性:28%未満標準,28〜33%軽度肥満,33%以上肥満
あくまでもBMIと体脂肪を比較することが大切です!
部位別水分量
各部位にどれくらい水分があるかわかります。水分量は筋肉のもとなので,筋肉量が多いほど,この数値も高くなります。
InBodyの点数の解釈
点数としては80点以上で良い点数です🙆♀️
70点でも低くはありませんが,あくまでも他の項目を加味しての点数であり,何かの項目が良いからといって点数は上がりません😭
また時折,筋肉量が多く100点を超えることがありますが,壊れていないので安心してください🥹
多くの論文
各分野で論文が発表されています。
- 医療分野(がん・呼吸器・内分泌)
- スポーツ・運動
- 栄養
- 高齢
それぞれ報告があり,多岐にわたる実績があります。単に体重,筋肉量・脂肪量だけではなく,栄養状態などを経過的に追う指標となるため,信頼性はとても高い機械です!
気になる方は,InBodyの公式サイトの論文を参考にしてみてください(^^)
まとめ
いかがだったでしょうか。
実際に私もInBodyをした経験から,信頼性はかなり高いなと思いました。とくに単に体重が低いだけでなく,栄養状態も評価してくれる点が優れています🙆♂️
もし,女性で過度なダイエットで栄養が不足していると,InBodyですぐにわかってしまうでしょう…健康な状態を保ったままの減量が大切です!
また,InBodyはかなり高価なものです。個人で買うのは難しいため,近場のジムに置いていないか探してみてください😄
本日はここまでにします😇