女性「朝の基礎代謝を上げるにはどうしたらいいの?」
こういった疑問にお答えします。
Taka「この記事を書いている私は,現役パーソナルトレーナーで,医療機関でリハビリテーションとしても働いています。栄養やトレーニング論を専門とします。」
朝は基礎代謝を上げるための一番の稼ぎ時間です。
しかし,朝の過ごし方を間違うと基礎代謝が上がらず,気持ちも沈んだままになってしまいます。
とくにダイエットや,代謝が悪いと感じている人は見直してみるのと良いでしょう。
今回は基礎代謝を上げる朝の過ごし方を紹介します。
本記事の内容
・基礎代謝おさらい
・基礎代謝を上げる朝の過ごし方
①白湯を飲む
②5分のストレッチをする
③朝食を摂る
④スクワットをする
⑤家事をする
・まとめ
基礎代謝おさらい
- 基礎代謝
- 活動性代謝
- 食事誘発性熱産生
代謝には3種類あり,基礎代謝はそのうちの6割も占めています。一般的に「代謝」と呼ばれているものは基礎代謝のことです。
呼吸,体温など生命維持に必要な代謝活動
呼吸や体温維持,内臓を活動させるのは無意識によるものです。これらを維持するにはエネルギーが必要で,カロリーが消費されます。この生命維持に必要なカロリーが「基礎代謝」と呼びます。
この基礎代謝を上げることが,痩せる・もしくは代謝が上がる体質になるポイントになります。
【基礎代謝とは?】代謝を上げる方法をお伝えします
基礎代謝とは,代謝の60%を占めるほどの重要であり,ダイエットをする上でも知っておきたい知識です。基礎代謝は筋肉を維持したり,体温の維持といった生命活動に関わります。基礎代謝を上げることで,運動をしなくても痩せやすい体型が出来上がります。
基礎代謝は年々低下する?
生命維持に必要な基礎代謝は,筋肉に依存されています。呼吸や体温もそうですが,筋肉は常にエネルギーを必要とするので,体が大きい人ほど基礎代謝が高いです。
若い人は筋肉量も多いですが,30代以降は筋肉量の低下も加速します。高齢になればなるほど筋肉も低下するため,その分基礎代謝も低下し,痩せにくい体質になります。
つまり,基礎代謝は低下するため,維持するには運動やトレーニングで筋肉量を保つ必要もあるのです。
基礎代謝を上げる朝の過ごし方
代謝をあげる方法は,運動だけではありません。日常の過ごし方によっても変動します。
とくに朝は基礎代謝を上げるスイッチとなる活動が多くあるため,それらを踏まえておくと,代謝を効率的にあげることができます。
ポイント
・自律神経を切り替える ・副交感神経→交感神経へ
①白湯を飲む
睡眠中も体は働いているため,思っている以上に汗をかいています。呼吸によっても汗をかいているため,夜間は平均500ml,多い時には1Lも水分が失われています。
睡眠中に失った水分は朝に取る必要があります。コップ1杯の水分に,白湯であれば胃腸に負担をかける必要もありません。
寝起きに飲むことで,副交感神経から交感神経へと体をシフトすることができるため,朝の水分補給はかなり有効です。朝すっきり目覚めたい時は,コップ1杯の水分を心がけましょう。
②5分のストレッチをする
ストレッチは基本的に体が温まってから行うと効果的です。筋肉が緩んだ状態で行うとストレッチ効果が得られやすく,柔軟性がアップします。
朝行うと得られる効果として,筋肉が刺激されることで血流が増加します。朝一番は,血圧も低く,血流が緩やかな状態です。ストレッチをすることで血流も増加し,体が目覚めてきます。
血流が向上することで同時に腸も活動的になり,快便へと導いてくれます。
③朝食を摂る
ダイエットと言って朝食を摂らない人もいると思います。ですが,朝ごはんを食べないと代謝が落ちる原因にもなります。
食事から得られる代謝は,食事誘発性熱産生(DIT)と言われ,代謝全体の10%を占めます。3回しかない食事のうち1回も怠ってしまうと,その日の代謝が落ちてしまうのです。
また,朝は体がエネルギー不足を欲している状態です。食事を摂ることで交感神経も優位になりますし,何より代謝があがります。タンパク質を積極的に摂ることでDITも向上しやすいですし,アミノ酸を摂取すると内臓への負担を少なく吸収できます。
そしてよく噛むことで,ダイエット効果も期待できるので合わせて実践してみましょう。
ポイント
・朝食でDITを意識する ・朝ごはんタンパク質を多めに ・時間がないときはアミノ酸を摂取 ・よく噛んで食べる(20回以上)
朝は忙しくてご飯も食べる時間がないはず。
DITを意識するにも,まずは出勤の1時間前に起きるようにしましょう。
④スクワットをする
「朝からスクワット!?」と驚く人もいると思いますが,100回もやろう!というわけではありません。
よくいう「ながらスクワット」です。
- 歯磨きをしながら
- 服を着替えながら
- 頭を整えながら
という感じでスクワットを10回だけやってみてください。筋肉を動かすことで交感神経もアップし,体が目覚めてきます。朝一番に体を動かすと,筋肉は脂肪を燃やすい状態になり,1日汗をかきやすい日になります。
小さい筋肉よりも,太ももやお尻といった大きい筋肉の方が代謝は上がりやすいため,スクワットなどが効果的となります。
⑤家事をする
朝は忙しい時間帯ですが,お皿洗いや洗濯をするとNEATが向上します。NEATは運動意外の活動のことであり,この活動も代謝に影響を与えます。
家事の他にも,いつもとはちょっと違う行動をすると,活動量を増やすきっかけになりますよ。
- いつもより一駅多く歩く
- 階段を使う
- 手を振って歩く
まとめ
朝,代謝を上げるコツは「交感神経を優位にする」ことです。交感神経を優位にすることで,眠った状態から,起きる状態への切り替えができます。
さきほど紹介した,スクワットや白湯などは交感神経へと切り替える「スイッチ」です。現代の人は,そのスイッチの数が少なく,眠った状態で日中を過ごしてしまい,活動的になれていません。
そのスイッチを知ることで,代謝が向上しダイエットにもつながるので,是非試してみてください。
本日はここまでにします。
【代謝アップの方法とは】3つの代謝について解説
代謝とは,基礎代謝,食事誘発性熱産生,生活活動代謝の3つからなる代謝のことを指しています。どれかが大事ではなく,全ての代謝をあげることで痩せやすいカラダに変化していきます。