健康

【生活活動代謝で痩せる体質へ】日常生活の活動をアップさせる

生活活動代謝は,基礎代謝,食事誘発性熱産生と並ぶ代謝のうちのひとつです。
生活活動と呼ばれる掃除・洗濯などの家事や,野球・マラソンなどの運動の2種類で構成されています。この2つの活動量により代謝量が決まるため,かなり個人差があると言われています。

運動をすることでカロリーは消費されますが,運動だけでなく生活活動によってもカロリーはしっかりと消費されるます。

では,具体的にどういった活動をどれくらいすれば痩せれるか,といったことも紹介していきます。

家事が多い主婦(主夫)の方は是非,見てみてください。

この記事について

・生活活動代謝とは
・生活活動代謝の具体例
・生活活動=NEAT(ニート)
・METSで活動量を確認
・生活活動代謝を増やすには

生活活動代謝とは

    生活活動代謝
    日常生活動作(着替え,入浴など)やスポーツなど,からだを動かすことによってエネルギーを代謝する活動。
    3つの代謝のうちおよそ30%を占めており,基礎代謝の次に割合の多い代謝になります。

つまり大きく分けると2種類あります。

①日常生活動作・生活活動
②運動

日常生活動作・生活活動

日常生活動作は,食事・整容・更衣・排泄・入浴といった生活をする上でかならず行う動作のことです。起きたり,歩いたりといった動作も含まれます。
生活活動は,日常生活以外で必要な買い物や掃除,洗濯とった家事動作が含まれます。

運動

スポーツ全般,ジムでの筋力トレーニング,ランニング,スイミング,ウォーキング,スキー…

このように運動と運動以外の活動に分けることができます。
そして生活活動代謝の特徴は,他の代謝と比較しても個人差が出てくるところです。

基礎代謝のように年齢・性別・体格など本来持っている状態でも個人差はあるものの,生活活動代謝は体格とは別に「運動をしているか,生活をどう送っているか」というライフスタイルに深く関わってくるためです。

生活活動代謝の具体例

運動も生活活動も全くしない人もいれば,両方こなしている人も多くいるでしょう。
下記に例を記載してみます。

例1)ひとり暮らし,仕事終わりはかならずジムに通っている。
例2)家庭を持っており専業主婦。買い物は宅配サービスを利用しているため,家を出るのは週に2〜3回ほど。
例3)仕事は引っ越し業者。ひとり暮らしのため毎日家事をこなしています。運動は月に1回ほどランニング。

いかがでしょうか。
どれもよく見かける生活パターンです。
ですが代謝の観点から見ると,運動と生活活動のバランスがそれもバラバラです。

例1の場合は運動7:生活活動3と,2つのバランスは良好。
例2の場合は運動0:生活活動10と,偏りがあります。
例3の場合は運動2:生活活動8と,やや運動が足りない。

※数字は割合の目安

どれも間違いではありませんが,例2のように運動0で生活活動10の場合は偏りがあり,運動を取り入れた方がよいでしょう。
おそらく生活活動代謝は低いはず。

一方で例3は運動は少ないものの仕事が引っ越し業者であり,重労働と考えられます。運動も少ないですが意識的にランニングをしており,生活活動代謝は高いほうです。

生活活動=NEAT(ニート)


生活活動代謝は,運動と運動以外に分けられることをお話ししました。

運動以外の身体活動を生活活動と呼んでいますが,この身体活動で消費されるエネルギーのことをNEAT(ニート)と呼びます。

NEAT(Non-Exercise-Activity Thermogenesis:NEAT)
運動以外の身体活動で消費されるエネルギー。

近年では生活活動代謝のうち,NEATを効率的に高めることで病気予防や健康増進に効果があると,注目が集められています。

さきほどの例のように,時間に余裕があると隙間時間でトレーニングを行うことができますが,実際はそんなに上手くはいかないでしょう。
専業主婦のような時間に追われている方は,運動するより休みたいのが現実かなと思います。

そんなときにはNEATを意識することで,生活しながら消費カロリーを増やすことができますよ。

METSで活動量を確認

    METs
    METs(メッツ)とは運動や身体活動の強度を表した単位です。

METsを知ることで,自分の運動や身体活動がどれくらいの強度で行われているかを知ることができます。また強度を知ることで消費されるカロリーもわかり,いつもはただしていた活動も数字で捉えることができます。

メッツは簡単な日常生活も数字化しているため,是非参考にしてみてください。

生活活動代謝を増やすには


運動と生活活動(NEAT)を意識的に増やすことが,代謝量を増やすことにつながります。

生活活動代謝の利点は,運動と生活活動が干渉し合っているため,どちらかが不足していても補ってくれるところです。

・運動が苦手な人=生活活動を増やす
・生活活動が少ない人=運動をする

どちらもできていない人は,どちらでもいいので初めてみることが大切です。
生活活動代謝は全体の30%です。
運動も生活活動もしていない人は,この数字が0%になりますし両方できている人は30%になります。

痩せたいと思っている方は,是非,代謝を増やしてくださ。